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JR Maebashi St. Bus shelter

Posted by MTTKD at 2013

JR 前橋駅北口広場のデザイン

身体の視点から
雨の日、風の強い日、歩行者が歩きやすく移動しやすいようにデザインを行いました。バス乗降所の位置が分かりやすくなるようバス停車位置の屋根形状・素材を検討し、サイン計画についても視認性の良さを追求したデザインとしました。夜間は施設の全体像が分かるように照明計画を行い、時間とともに変化するデザインにより使用者の身体感覚に訴えることを心掛けました。

生活の視点から
駅前ロータリーは、バス、タクシーといった公共交通機関利用者が使いやすいように計画しています。駅前の公共空間を市民の活動の場とするために、ロータリーに加えて広い広場を設けました。青空マーケットイベントなどのソフトを導入することで多くの市民が立ち寄ることのできる場となっています。

産業の視点から
前橋駅北口広場の整備はデザインを通して、旧中心市街地の再生につなげることを目標の一つとしています。現在、前橋市の旧中心市街地の居住者はわずかではありますが増加傾向にあり、居住者が増えることにより商業も活性化すると考えられます。多くの人々の目に触れる公共空間のデザインの質が上がることは、商品としてのモノのデザインの質をも上げる可能性をもつものと考えます。

地球環境の視点から
前橋駅北口広場では、LED光源の積極的利用、リサイクル率の高いアルミニウム材を主材料として使用するなど、エネルギー消費を抑える取り組みを行っています。発生抑制(Reduce ; リデュース)、再利用(Reuse ; リユース)、再資源化(Recycle ; リサイクル)を踏まえた地球環境に配慮したデザインを行うことで、市民に永く愛されるの公共空間の実現を目指しました。

ものとしてのデザイン

バス・シェルター
ガラス屋根のバス・シェルターは先端を極力薄く見せるかたちを採った片持ち梁形式の鉄骨造とし、リサイクル率の高いアルマイト仕上げのアルミニウム形材を化粧材として用いました。バス・シェルター支柱内部に垂直の雨樋を通すなど、随所に存在感を希薄化するためのデザインを行っています。ロータリーに面する、ガラス屋根背面にはLEDを内蔵し、夜間の駅前ロータリーを照らすとともに、統一感を創り出しました。

バス乗降所
バスの高さに合わせ、乗降所の屋根をデザインしています。デッキプレートを芯にした、薄く簡潔な形状の屋根が傾きながらヤジロベーのように一列に並んだ細い支柱により支えられています。天井にあたる部分には鏡面の薄いステンレス板を貼り、ロータリー路面を歪んで反射させるデザインとしました。バスの侵入時、夜間の照明点灯時さらには雨の日などその時々の状況が映りこみます。

バス待合風除ブース
前橋の冬季の空っ風(からっかぜ)から待合客を守るためのブースです。三方をサッシレスの板ガラスで囲い、そのガラス面に行先別番号サインを貼り、視認性の高いブースです。ガラス面足元はアルミニウム形材で仕上げ、バス・シェルターと統一感をもつようにミニマルなデザインとしました。


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